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2009.06.06

透き通ったタマゴ(篠崎 未知佳)

090606

透き通ったタマゴ (単行本)
篠崎 未知佳 (著) 1994

日本の少女たちの精神的な虐待をテーマにした8編の短編集。
日本の現実がとても良く分かります。
躾だったりとか過度の勉強の強要だったりとか親も本人もひどい事をしたとかされた、とか思わないし、訴えても分かって貰えにくいとか。
そして、そういう親たちって教師だったり医者だったりで世間の信頼は厚くって、厚い故に世間体を第一にしていたり。
そんな幼いときに受けた傷、大人になってもなかなか癒されない傷を心理学的な側面からとらえたとても良く出来た話ばかり。

そう、これはすべてノンフィクション。
きっと有名な人のご子息だったりするのかな?

たしか…
作者さんは出版社に勤めていて、色々取材をするうちに「彼女」の中に住んでいた彼女たちの話。
出版が決まり、ようやく世間の人たちに旅立っていく彼女たち。
喜ばしい事であるはずなのに、なにか別の思いがけない気持ちに駆られ戸惑ってしまっているそう。

やはり作者自身もそういう幼いときに受けた傷があるそう。
でもいつまでも蝉の抜け殻のままでもいられないと。
「彼女たち」と共に歩んできた日々を本書に託し、それを機に、明日からはまた新しい一歩を踏み出していきたい、と。

本文はもとより、とても良いあとがきでした。

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