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2009.02.15

懲りない・困らない症候群(笠原 敏雄)

090215

懲りない・困らない症候群―日常生活の精神病理学
笠原 敏雄 (著) 1997

この本とても面白かったです。
圧倒的な心理学、心理療法書。
心の病気の様々な症例が紹介されていますが、多くのページを割いているのは「幸福の否定」をいう現象。
誰もが幸福になりたいと表層では思っている訳ですけど、「内心」つまり幸福を否定しようと意志が内在する層があるとの理論を展開しています。そして、その下に「本心」があると。
例えば長年夢に見ていた希望がとうとうかなうとなったときにパニックに陥るとか、つぶしちゃうとか、逃げるとかの否定行動。幸福になる過程にこそ意味があるのか、はたまた自分は幸福になってはいけないんだとか…

凄く専門的なことが書いてあるんですけど面白い。
そして、興味深い。
フロイト否定論も分かりやすく書いてありました。
また、現代日本(1997年当時)がどれだけ病んでいるか。
格好よくいえば未だ人類は本当の文化、文明を築いていないのか、と!

こういう分野では、今現在も進歩していないのか?

まあ、人間は複雑、だということです。

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