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2008.10.04

いけちゃんとぼく(西原理恵子)

081004

いけちゃんとぼく
西原 理恵子 (著) 2006

サイバラさんの B5サイズ大の綺麗な絵本です。
2007年にテレビ番組で最も泣ける本の第1位になったらしい。
ほんとは事前には情報を持たないで読むつもりだったけど、その情報だけ見てしまいました。
めちゃめちゃ期待してしまうじゃん!

学校に行き始めたばかりぐらいのぼくが主人公。
その相棒はいけちゃん。いけちゃんは得体の知れない何か。
おたまじゃくしのような、おばけのような。
画面に出てくるのは、ほとんど二人だけ。そんな二人の触れ合いの物語。

それに、この話、ある意味老人問題本ですね…
(詳しく言ってしまうとネタばらし…)

いけちゃんは「ぼく」の過去も未来も知っているみたいで、一緒に遊んでくれて、またいろんなことを教えて、指導してくれる。
悪いことをしたら、止めなさいとか言って頭を丸ごと齧られる。もっと悪いことしたら、顔ごと齧られる。

いけちゃんの言葉は教訓的で、愛だの哀愁を感じさせるもので、綺麗なカラーの風景も心情によって変わる。
いけちゃん自身も、ピンクや紫や青や赤やオレンジに変わる。おまけに小さくなったり、大きなったり、うじゃうじゃ増えたり。
いけちゃんが落ち込んだり、困っている時は、大好きと言ってあげる。

「ぼく」もすっかり大人びてきて、男の子が終わった時、いけちゃんはお別れの時が近づいたことを悟る。
「ぼく」が生まれた時から今までのことが走馬灯のように蘇る。

さよなら。

こういう風に叙情的で愛に溢れた作品は、ホノボノと淡々として終わるんだよなぁ〜
ギャグも交えて可笑しい所や、いじめいじめられのエピソード。
お父さんの葬式のエピソードなんかサイバラさんらしい書き方でほろっと来るし。
その後、よくわからないけどお母さんも死んだの?
妹は?
それにいけちゃんの独り語り。
綺麗な景色をバックに語っていて、詩的でとても愛情溢れるものだし。
全編に流れる澄み切った空気、霞んだ遠くの風景良かったな。でももう、さらっとエンディングか、と思った。

でも

さよなら、って書いてあったページの、次をめくると一転。
1ページを全面使ったカットはセピア色。




あ、と思って読めた。今までも、このページの意味も、次のページも。
全てを悟って、あ。あぅ。あぅ。あぅ。
グテングテン、ボロボロ、グチャグチャ…
になった。

もちろん人前でなんか読めないし。
暫く、出先とかで思い出したら、どうしましょ!

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