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2008.09.20

ホンワカミステリー(三橋一夫)

080920

消えた娘 (桃源社)
三橋 一夫 (著) 1960

間違って借りてしまった本。
読まずに返そうと思ったけど、ちらっと読んでみたら結構面白かったので最後まで読破した、そんな本。

主人公の新宿太郎こと杉田三太郎は、銀座にある貸しボート屋の主人。
元屑屋のおっちゃんとその小学生の息子とで住込みで営業している。
彼は、城南大学ボート部出身の白皙童顔偉軀の無邪気な好青年。

ある日、馴染みのお好み焼き屋に入ると、女子大生風の女の子が中年男にヒツコくせまられている。
その娘を助けた事がきっかけとなり、二人で飲みにいく事となる。
何件が行った後、料亭でその娘がトイレに行くと行ったまま消えてしまう。
それからなぜか新宿太郎も遁走。食い逃げ!

翌日、朝刊を見ると、昨夜その料亭で心中事件があったそう。
そして、そのときに注文だけして消えてしまった不審な若いカップルがおり、警察では行方を追っているそう。

心中事件と見られたものは不審な点がいくつかあり、その女の人は、新宿太郎が一度見かけた事がある人でした。
これがきっかけで新宿太郎の探偵物語が始まります。
探っていくうちにいろんな事実や謎に突き当たり、あの女子大生風の女の子も見つけ出します。
見つけたとたん、その娘は殺されそうになり重傷。
新宿太郎が犯人に祭り上げられそうになります。

でも、やがて新宿太郎が事件を無事に解決する、そんな話。

銀座の川縁に貸しボート屋があり、トロリーバスが走り、都電も走る。そんな昔の風景。
主人公は楽天家でいつも無邪気に、のほほんと笑っている。殺人事件や暴力沙汰もありますが、全然緊迫感がありません。
それに推理小説としては手練ていない文章。

それが面白くて魅力的!

たぶんこの作家の代表作の「ふしぎ小説集成」なんか、きっと面白いんだと思いますよ。

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