« ロストハウス(大島弓子) | トップページ | The Color of Poppies(アンドレア ハーシッグ) »

2008.09.16

やっとかめ探偵団(清水 義範)

さて、老人問題です。

080916

やっとかめ探偵団危うし (光文社文庫)
清水 義範 (著) 1989

この作品はシリーズ化されていて、第2弾だそう。
名古屋での話。名古屋弁ばかりのミステリー。
地元ではアニメやドラマ化もされているみたい。

人がいい故に少し頼りないような刑事をサポートするのはやっとかめ探偵団。
メンバーはお婆さんばかり。
出てくる人も爺さん婆さんばかり。
被害者も勿論老人。
犯人は?…

メンバーのリーダー格は、駄菓子屋「ことぶき屋」の女主人、波川まつ尾婆ちゃん。
頭も切れるし話も上手い。
そんな彼女達は、ほんの自然に、他人の話の輪に入る事にも長けていて、聞き取りには持ってこい。

話は健康ランドでの連続殺人事件。
健康ランドの実態がよくわかりました。
24時間営業のそこでは、ずっと連泊しているお年寄りがいるそう。
また毎日、朝早くに来て、夜遅く迎えが来るまでいてる人等。
そんな老人達が、そこで次々に殺されていきます。
探偵団が聞き取りを進めていくと、被害者、残った人たち共々様々な問題を抱えている。
いろんな理由で家族と一緒に居れない人。天涯孤独な人。
老人ホームよりてっとり早い等々の理由でそこにいる老人達。

そして事件は解決する訳だけど、そこには、やがて哀しき…
淋しいから人が殺されるなんて…
老人の痛い、辛い思いが満載。

でも名古屋弁共々ユーモアを交えた話の展開は、良いクッション材になって読み進められました。

「やっとかめ」というのは「やっとかめなだも」と使い、「久しぶり」という名古屋弁らしい。
いまではほとんど使われていないそうですが。
八十日目(やっとかめ)が由来との説があるそう。

|

« ロストハウス(大島弓子) | トップページ | The Color of Poppies(アンドレア ハーシッグ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5108/42498735

この記事へのトラックバック一覧です: やっとかめ探偵団(清水 義範):

» やっとかめ探偵団危うし [忍者大好きいななさむ書房]
やっとかめ探偵団危うし [続きを読む]

受信: 2009.07.24 22:34

« ロストハウス(大島弓子) | トップページ | The Color of Poppies(アンドレア ハーシッグ) »