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2008.09.08

タイガーと呼ばれた子(トリイ ヘイデン)

080908_1

タイガーと呼ばれた子―愛に飢えたある少女の物語
トリイ ヘイデン (著), Torey Hayden (原著), 入江 真佐子 (翻訳)
1995(原著)、1996(日本語訳)

「シーラという子」の続編です。
タイガーは勇敢な子と云う意味ですけど。

突き動かせるままに書くからネタバレだし!

前作の別れがあって、音信不通だったシーラとトリイは7年ぶりに再会します。
オレンジ色に髪を染めたパンクファションの少女。
「もう、そんな昔のことほとんど覚えていないよ。」
「あんたのこと、全く知らない人同士って感じ。」
このとき、トリイは「シーラという子」の原稿を書き終えた所でした。
出版する前にシーラに見てもらおうと思って。
「べつにどうでも良いよ。ほとんど覚えていないし。」

1週間後。またシーラの所に来たトリイに言います。
「ザケンじゃないよ。嘘ばっかりじゃん。トリイはいっつもピリピリカリカリしてたじゃん。こんなに優しくなかったじゃん。あたしはあのときいっそう酷く傷つけれた。そして捨てていったんじゃん。お母さんと一緒じゃん。」
(ちょっと脚色してしまったかも知れません。でもよくトリイはここまで書いてくれました。)

そしてまた戦いの日々です。
またまたいろんなことが起こります。
それにいままで明かされなかったシーラの辛い過去も晒されます。
詳しくは語られなかった辛い過去も。
一番小さい時の記憶。母に捨てられた事。
その次の記憶。殺人未遂を起した事も。
おまけに作者は、自身の幼少時代の事までも書いています。

全編500ページ。
一気に読みました。
辛くて疲れました。
でも良かった。最後の方で救われるかどうかのポイントでのトリイの行動力がとても。
ハッピーエンドで。

シーラは言います。
トリイが昔言ってた言葉。
読者もトリイも忘れていた言葉。
今なら分かると。分かりかけたような気がする、と。

物事をあるがままに受け入れる。
あなたが悪かったからじゃなくてただそうなってしまっただけなんだから、と。
だからそのことを無条件に許して、と。
そして、手放してやる、って。

シーラの感性の豊かさに感動します。
そして、シーラの支えになった本は「星の王子様」と「アントニーとクレオパトラ」

「受け入れて、許して、それから手放してやる」
最後の言葉がポイントです。

これ、自分探しのキーワードだよ!

そして、最後にシーラから自然に、ほんの自然に、初めてトリイ向かって言う単語。
「ねえ、お母さん、あたし、自分のなりのやり方でやらなきゃいけないだよ」
トリイはその呼び方を否定し、戸惑い、シーラの瞳をずっと見つめて。
確信を持って、依存しているのはなく、自立していくことを悟ります。
あなたを信頼しているから。

「ありがとう、あ母さん」
が、本文最後の言葉。

某会社(本文では実名)に就職して10年経ったシーラは幹部職まで登り詰めましたとさ。
でも、幼少期の傷は簡単に癒されないこともお互い分かってもいるんだけど…

その後、彼女の作品は多数でていますが暫くは読む気にならないでしょう。
シーラだけのトリイでいて欲しいと思うからね!…

それにそうそう人を癒すことは簡単なことじゃなく。
人を癒せた、と生意気なそういう思い込みはとても危険。
と肝に銘じて…

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「シーラという子」one child

080908_3

「タイガーと呼ばれた子」the tiger's child

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