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2008.09.25

ぼくんち-2(西原理恵子)

080925


ぼくんち―スピリッツとりあたまコミックス (2) (スピリッツとりあたまコミックス)
西原 理恵子 (著) 1997

只々唖然、とするほど強烈で凄いですけど、その中にリリカルさが加わってきました。

どんなに馬鹿な子でも、どうしようもない親でもやっぱり家族は愛し合っているんだなー、とか云うテーマが全編に表現されています。

こんな一節。

シャブ中のおっちゃんには娘がいた。
こういちくんにはねあさんがいる。
今日ぼくはわかった。
人は
一人では
生きてられない。

ますます風景も綺麗。
海と、空と、山の風景をバックに、こんな一節。

サンマのけむりは細いけど
すうっと空の上のほうまで
のぼって、
秋が来たんだと
ぼくにもわかった。

二太が幼なじみのさおりちゃんちに行く。
強烈な匂いがする。
公園で寝ているおっちゃんの、もうすぐ死ぬ匂い、と同じ。
薬のやり過ぎでおとうちゃんは死んだ。
さおりちゃんは、ぎゅっと目をつむって寝た振り。
翌日、おとうちゃんが運ばれていった後、二太とさおりちゃんがめしを食べている時の、一節。

かなわんなー。
え。
息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。
食いもんの味わからへん。

建物も人もボロボロの数十件の飲屋街(売春宿)。
公衆便所で営業する年老いた夫と若い嫁。
20人ぐらい子どもを捨てたねこばあ、とその葬式の賑やかなこと。
どろぼう家業のどろくそ。
薬で死にかける女の子は夜鷹。

全て2ページ完結の全38話ですけど、こんなに書いて良かったかな…

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