この音に出会って数ヶ月。やっと書けそうです。
ここ数年、女性ボーカルものを中心に聴いてきて終着点に辿りついた感じです。
美しいです。とても感動しました。
柚楽弥衣/ゆらふ(金、紅、碧)(2004)
「金」1曲目の「千年愛」からぞっこんです。
シンセストリングスが鳴りだし、重低音の聴いた大太鼓風の音。風鈴が鳴り、空に響くスキャット。
思いのこもった歌声。中盤の遠くで鳴る花火の地響き。切々と歌うラブソング。
長いイントロと長いアウトロ。あまり変化がなく淡々と続くのにまだまだ聴いていたいと思わせる8分5秒。
「金」2曲目の「Beauty」もとても感情にあふれた歌声です。
…
この世で一番きれいなもの
この世で一番無邪気なもの
この世で一番素直なもの
この世で一番きれいなもの
…
なんかくすくすと笑い声も入り、本当にきれいな、無邪気な、素直な、が実感出来る歌声です。
息継ぎの音さえも素晴らしくて。それに続く詩も感激します。
音楽はテクニックとか上手くとかではなくて感情を込めることですね。
マイルス・デイビスも言ってました。
スケールを早く吹いたり、テクニックを駆使したりが音楽じゃなくて、メロディーにいかに感情を込められるかが一番大切だと…
そして、本領発揮は「金」3曲目の「椿」から。
アカペラです。ゆら語(?)で歌われるメロディーがあり、裏メロがあり、ハーモニーがあり、リフがあり。全部声の多重録音。互いに折り重なり、互いに呼応しあい、だんだん盛り上がっていきます。すごいです。
そんなアカペラ若しくはそれに近い曲、「金」4曲目の「Love Song」や「紅」3曲目の「親分お眠り」や「紅」5曲目の「サラバ」や「碧」4曲目の「親分お眠りPart.2」や。それ以外も重なる多重録音の様々な声。
イントロやエンディングにこった長い曲や、あえて1分ちょっとであっけなく終わる曲もあり、バランス感覚がすごいです。
計画的で、即効的なスキャットも一杯あって。
7分4秒ある「親分お眠りPart.2」なんかも。計算高くて、それでいてアドリブ的なメロディーが一杯です。だんだんと感情が高ぶり、発露していき、そりゃもう…
「碧」1曲目の「月」もすごい曲です。
日本の古代とニューヨークアンダーグラウンドが融合したような、まるでBill Laswellがプロデュースしたような曲。
古代打楽器をエレクトロニクスで色付けした上に、延々と吟詠します。
…
あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも
幾十にも折り重なって延々と吟詠します。
9分12秒も
あまのはら、あまのはら、あまのはら、と
…
最後の曲、「碧」5曲目の「さびしい、朝が来る」。
アコースティックギターだけをバックに、地声と囁きが重なって何回も繰り返し、
さびしい、朝が来る
さびしい、朝が来る
さびしい、朝が来る
と、
ほんの一行だけその理由を語っています。
もう、数々の詩も感動です。
3分後には隠しトラックで歌われます。
音が悪くて、ノイズがあり歪んでいて、夢の様で、幻の様で…
すごい思いです。
サイトで試聴も出来ますけど、試聴だけでは全貌はわかりません
…
3枚組なのに安い!
お買い得ですよ!
地球で奏でようぜ!
柚楽さんのサイトは左欄の「音楽のHP」から「YULAYAYOI.COM」で
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