一抹のファンタジー(Grandaddy)
ローファイポップの雄。彼らの最後の作品を聴きました。
Grandaddy / JUST LIKE THE FAMBLY CAT(2006)
いつもながらの甘く切ないメロディー。ハードなギターリフの曲も出てくるけど、やっぱりジェイソンのボーカルは甘くてちょっとへなちょこ。
アナログライクでメランコリックに響くシンセの響き。遥か彼方のうっすらとした景色が喜びと楽しさを浮かび表せます。
楽曲がだんだんと遠くに離れていくよう。ちょっぴり悲しいけど、楽しい思い出を抱きふっと消えていく、と云う感じ。
集大性にして一杯一杯!やり尽くして、燃え尽くしたような感じです。
そして、このなんだろ?日本盤のボーナストラックはアルバムの真ん中に入って来て、2部構成のアルバムだと意識させようとしている。ちょっと未練があるのかな!?
タイトルの「JUST LIKE THE FAMBLY CAT」。
この猫がグランダディを象徴しているようです。猫って自分が死ぬ時になると、それまで面倒を見てくれた人の前から姿を消す。そこには猫という生き物の自尊心とか謙虚さがあるんじゃないかと(ジェイソン談)。
猫はとにかくいつの間にかいなくなってしまうんです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント