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2006.05.05

真犯人(patricia D.Cornwell)

本書の表紙の写真が「アンジェリーナ・ジョリー」みたいで良いな〜とか、連休中に仕上げなきゃいけない仕事を早くしないと、とか思いつつ、4作目。

060505 patricia D.Cornwell / Cruel & Unusual(1993)
(パトリシア・コーンウェル/真犯人)

いきなり32ページでマリーノがさりげなく言った言葉。主人公ケイ・スカーペッタの極親しい人が死んでしまっていること。え、どういうこと?とか思いつつ、もう、もう、一気に読んでしまいました。

今までで一番の傑作!
個々のプロットのより専門的な描写が満載。
やっと大活躍する17歳の姪のルーシーの天才的なコンピューターさばきに、専門的なUNIXの知識に。
イメージエンハンサーと云うソフトを使い、何もない白い紙の上から僅かな筆圧を浮かび上がらせる技術の描写(まあフォトショップみたいなもの)!
そして、ルーマライトいう最新の装置(といっても1993年のことだけど)。目に見えない様な微細な毛や繊維、これまでどんな方法でも検出されなかった指紋を浮き出させる装置。それを使いなんと10年前の殺人事件の現場の家を、再捜査する。現場に残された様々な血痕や指紋から、様々なことを推理する。ケイとウェズリー(良き協力者のFBIの容疑者性格分析官)で。犯行時の逐一わかる犯人の足跡と行動。心理状態。性格。この場面の描写は圧巻です。

そして人物描写ももちろん冴え渡っています。ピート・マリーノはもちろん。ベントン・ウェズリーもより深く。ルーシーの個性的な一癖ある描写。弁護士のニコラス・グルーマン等々。

そして、ケイ・スカーペッタ。最悪の心理状態から物語は始まり、話が進むごとに事態は悪くなりどんどん追いつめられる。マスコミには叩かれ、州知事には最後通告。ケイがもっとも疑わしい容疑者に。ほんの僅かな理性ももう持ちこたえられないだろうと思わせ、最悪の場所へ、事態へ…

これからもこのシリーズは続くからバットエンドになる訳ないんだけど、もうダメかと思いました。
容疑が晴れるくだりに大感動!もうクライマックス。

そして、その後に真犯人が!

もう、すごい、すごい!

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コメント

TB&コメントありがとうございます(^-^)
この巻は最初っからびっくりでしたよねぇ。
ルーシーも目立って活躍し始めるところだし、ここが転換期だったのかも。
実は今、激しい殺人事件に疲れてちょっと休憩中(?)なのです(^^;)
もうちょっとしたら再開するつもりです。
それにしても、いつの間にか、右側にリンク貼ってもらってて、びっくりうれしいです!(^^)!
ありがとうございます!
実はまだ初心者でそういう欄を設けてないので(爆)、できたらこちらからも貼らせてくださいね。よろしくお願いします(^-^)

投稿: kimi | 2006.05.06 15:11

もう次の作品も読みつつあるんだけど、あんまりこんなのばかり読むのもねぇ〜。疲れますね。けどどんどん読んでいきたいけれども…

リンクはしていたつもりで忘れてました!

投稿: モコマキ | 2006.05.07 00:54

パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズ懐かしいです。たぶんこの「真犯人」まで読んでいると思います、1993年に…
すっかり内容を忘れてしまいましたが、面白かった事だけは覚えてます。
何故、検屍官がここまで捜査に関わられるのだろうと思いつつも、読みやすく夢中になり徹夜してでも読んでました。

投稿: hello nico | 2006.05.09 00:56

hello nicoさん久々です!

今頃、古い作品に夢中になっています。
そういえばケイは検屍官のくせに、刑事の勘とか、捜査の鉄則がこうこうとか云う台詞がありますね。

これから益々面白くなりそうです。
もう何冊も買いだめしているのでまた出て来ると思います。

投稿: モコマキ | 2006.05.09 23:44

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受信: 2006.05.06 15:03

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