どん底〜黄泉の国(Robert Wyatt)
Robert Wyatt / Rock Bottom(1974)orijinal artwork
シルクのカーテンを潜ると、儚くも力強い歌がジェネシス風夢幻の世界へ導きます。次のシルクのカーテンを潜ると、凛としたベースやドラムがより深く、現実逃避の世界へ。ピアノもまた鬱。次のシルクのカーテンを潜ると、フリージャズの世界。パラドックスのボーカルで救済されます。次のシルクのカーテンを潜ると、現代音楽の音に乗って、延々とため息。そんな中、訥々と語りだす。とても悲しげなメロディーで心に沁みます。もうこのころには、シルクの糸が、いつのまにか首にまとわりついて、とても苦しい。もう剥がしとることも出来ません。反面、えも言われぬ高揚感。フリーなバック演奏でのいやが応にもクライマックスに駆り立てるサックスソロ。心臓の高鳴りが押さえられません。クライマックスではもう、シルクの糸に体中が覆われてロバートワイアットの歌とマイクオールドフィールドのギターのせめぎ合いを聞きながら黄泉の国へ召します…そんな中、バックでは葬送曲が流れ、ジエンド。最後には、「…でした」といっているような笑い声。
そんな感じのアルバムです!
近頃のハマりものです。もうかってに分けわからんことを言いたい放題の感想です。
注:私は別にどん底じゃありません。黄泉の世界へはまだ行きません。
Robert Wyatt / Rock Bottom(1998)reissue artwork
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
詩的な文章ですね、上のジャケットの方を持ってます。今日(昨日になったけど)、ビデオを見ていたらロバート・ワイアットがあったので、パソコンに取り込みました。近日中にアップする予定です。
投稿: hello nico | 2005.01.12 01:01
マイケルマントラーまで手を出すくらいだからいろいろ聞いていますね。Dondestan が一番好きで書くつもりが、いろいろ聞いていたら気が変わってしまいました。
投稿: You's Blog | 2005.01.12 23:42